ガンジス川水泳留学最終章、ハンバーグとバタフライと私
こんちには、ガンジス川研究家の小手川です。
今回はちょっと長くなりそうなので読んでもらえるように頑張って面白く書きます(たぶん)
週末を使って、今回の水泳留学の最大の目的であるガンジス川のあるバラナシへ、シェアメイト4人と電車で片道15時間かけて行ってきました。
まず往路のことについて書いていきたいと思います。お金のない貧乏な私たちは電車代をケチってACなしの寝台列車を利用したわけですが、とりあえず…
クソあつい!!!!!
AC付きの電車が片道1000ルピー(日本円で約1600円)に対し、AC無しが400ルピー(約600円)、よくよく考えたらAC付きでも15時間乗って2000円かからないって安いんだけども、、、ほんとに福岡〜大分間のソニックも見習って欲しいです。
「夜だからAC無しでも余裕じゃね?行こう!」なんて思ったのが甘かった。まず車内に入って指定された座席につくとこからトラブル。チケットに書かれた座席の場所へ行くとすでに誰かいる。そう、無賃乗車のインド人。インドの寝台列車(メトロは除く)において、お金を払う人と払わない人の差は、寝る場所がシートか床か、それだけ。まずメトロじゃない電車は改札がないので無料で乗れちゃう、まずそこからおかしいけどインドだからもういい。
「ここ俺らの席だからどいてや〜」
「いやいや、のーぷろぶれむやで、一緒にここに座るやで」
「いや、いえすぷろぶれむやで俺ら金払ってるんやで」
「ぶらざー、おーけーおーけー、早く一緒に座るやで」
「うるせえ早くどけっつってんだろ!!!!!!!」
そんなこんなで無賃乗車のインド人をどかした後にやっとシート確保。そしてクソ暑い中頑張って寝る。
ちなみに車内はこんな感じ
そして朝暑さで目が覚めると足元に何かがいた。
いや、まじで、誰お前。なんかすげえおもろい顔してるから許すけど。
まあそんなこんなで暑さとハプニングに耐えながら15時間(本来なら12時間でついてたのに遅れた)、やっとの思いで聖地バラナシに到着。
とりあえず疲れたし汗めっちゃかいたからシャワー浴びたいってことで、すさまじい人口密度の道路をオートリクシャーで15分ほどかけて宿へ。
そしてサンタナバラナシっていう一泊200ルピー(約350円)という破格の日本人ゲストハウスに到着。世界一周してる人、17歳で高校辞めて旅してる人、なんかいろんな出会いがありました。んで、実はこのサンタナっていうゲストハウスはデリー、コルカタ、バラナシ、あともう一つ忘れたけどインドに4つあるらしい。ここのシェフが作ってくれた日本食もおいしかったし安いし、スタッフも日本人でとてもおもしろい方だったし、いろいろとサービスが充実していたので、旅行には向きませんがインドにバックパックとかで来るときはぜひ利用してみてください。
そしてその日の夕方、ついに念願のガンジス川へ。
くさい、まじでくさい。きたない、まじできたない。
一般的に沐浴する人は朝の日の出とともにするらしいですが、何人か沐浴してました。
この時俺は決めました。
絶対にガンジス川には入らない、絶対に!!!!
そして
ボートに乗って川を漂流しながら
運び込まれた人の遺体が焼かれているところを実際に見たり〜
(そもそも近くで撮りたくないけど、、、近くでは写真を撮ることが禁止されていますが、奥に火が少し写ってるのがわかるかと思います)
日が暮れてきたところで、プージャと呼ばれるお祈りの儀式を見て宿へ帰って軽くパーティして寝ました。
そして翌朝4:45、川へ行くまでの道にたくさんある牛と犬のウンコ(以下、ハンバーグ)に気をつけながら早朝のガンジス川へ。
早朝ガンジス川ストーリーに行く前にちょっと豆知識。
バラナシには狭い路地がたくさんあり、牛も僕が今住んでるグルガオンの数倍はいます。そしてバラナシの道では超狭いのに牛が占拠していたりします。
こんな感じで
「あの〜、すいませんちょっとどいていただけますか。」
「あの〜、通れないんですけど〜?あ、このハンバーグあなたのですか?誰か踏んでますけど大丈夫ですか?」
てな感じで、実際にハンバーグが写ってる写真はこれだけですが、乾燥しているうんこや踏まれて潰れてるうんこなど、道っていうかもはやうんこって言えるレベルでうんこが落ちてて、バラナシにいて道を踏むっていうのは難しいです。
取り乱してハンバーグのことをうんこって何回も言ってしまいました、今日の夜ご飯うんこのみなさんすいません。
そして早朝のガンジス川へ到着。今回もボートに乗って、川岸でお祈りをしている人を見たり、きれいな朝日に感動したり、綺麗な朝日とクソ汚いガンジス川の何とも言えないコラボレーションに言葉が出なくなったり。
3枚目の写真を見て分かる通り、日が上ってきて、まじめにお祈りする人達よりも普通にはしゃぎながら泳いでる人たちが増えてきたところで悲劇は起きた。
「あー、こんなとこまじで入りたくねーわ、絶対押すなよ?(1回目)」
「まじで汚え。こんなとこ入る奴おらんやろ。絶対押すなよ?(2回目)」
「絶対入らんわ、ほんと誰も入らんってこんなとこ。絶対におs・・・」
「うあああああああああ」
(ざぼーん)
「うあああああああああああああああああああああああああああああ」
「ゆうたさん!た、たすけて!!!!!」
俺・ゆうたさん「うあああああああああああああああ」
こうして僕のこれまでの罪はガンジス川にて洗い流されました。
そして僕は今、自信に満ち溢れています。
ガンジス川で最もきれいなバタフライを泳いだ男としての自覚があります。
今度はリオデジャネイロオリンピック競泳日本代表の渡辺一平くんを連れてきて平泳ぎを泳いでもらいたいと思います。
そして僕のガンジス川水泳留学は、無事「卒業」という形で幕を閉じました。
この後、夕方までいろいろやって、帰りは少し奮発してAC付きの寝台列車で寒さに凍えながら帰路につきました。
ほんとにインド極端すぎる、クソ寒いかクソ暑いか。
ハンバーグの街、聖地バラナシ。学ぶことも多かったし、いろいろと考えさせられる、とてもエキサイティングな旅でした。
水泳留学も終わったし、今週からバンガロールに行くのでタイトル変えねば…。
長文でしたが、ご精読ありがとうございました。
※ガンジス川は人の死体や、生活排水、ゴミなどが流れていて、ひどい例で言うと今までには失明した人や虫に寄生された人がいたり、食中毒のウイルスであるO-157も生きられないというすさまじい環境なので、専門のトレーニングを受けている人以外は絶対に真似しないでください